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ぜんかいきじコメントらん→
ミケさんが書かれた「この世界の片隅に」の感想きじ↓
映画館でみた印象をいまふりかえると、冒頭にでてきたひろしまのまちをおもいだす。
みんなすごいしあわせそうで、活気にあふれていた。
いまじぶんのいえの窓からそらをみる。今日はあいにくの天気だけど
先週は蒼い空がひろがってた。
映画をでみたあのまちのそらはどうだったかな。。。
パソコンのちいさな画面でみた印象は、遠にきえうせてしまった。
わたしは、さいしょいえのパソコンでこの作品をみて、おだやかでふつうの日常がとつじょ
一変し、重苦しくなるさまを、じぶんの経験とかさねあわせるようにみてました。
わたしは1年半のあいだに、すい害と交通じこに2ど遭遇してましたので。。。
ふつうの日常がふつうでなくなってしまうようなできごと。苦難。
それにたちむかい、苦労しながらもいきいきとたくましくいきるひとたち。
そんなひとたちに会いたくなって映画館にあしをはこんだんですが、感想はぜんぜんかわってしまいました。
いぜんのきじにかいたとおり、すごい衝撃で。
あのほのぼのとした、なれ親しんだキャラたちにあいにいったのに、まさしくせんそうにまきこまれてしまった。。。
映画館でみたあとかいたきじは、率直にうけた衝撃について。
そして作家の心情や商業的にはむずかしそうな、せんそうというテーマについてかんがえました。
そしていま、またちがうことをかんがえています。
じっさいにおきたつらく、かなしいできごと。
それを商業ベースにのせて、描いていいものなのか。。。
そもそも、せんそうをエンターテイメントとして描くことがはたして可能なのか。
かこに作られたいわゆる「せんそう映画」というものは、せんそうによっておきるできごとを、正しく描いているのかということを、かんがえるようになってしまった。
ハリウッド映画でもひとむかしまえのように、敵を痛快にやっつけるようなはなしはなくなり、せんそうの理不尽さとか、せんそうの意味そのものを問うような作品がふえてます。
でも、がめんで描かれる映像は、やはりエンターテイメントにそくしたもの。たとえば、ひとがばらばらになったり、ばくふうで服がぬげた死体のような描写はほとんどなく、みんながみて許容できる「キレイな死体」ばかりでてきます。
本質はお客様第一の「せんそう劇」、つまりフェイクなのです。それがはたしてせんそうを描いたことになるのかどうか。
でもじっさいにおきた真実を絵として再現してみせて、それをひとがみたいとおもうのか。。。
「この世界に~」の実写ドラマ版があるというのもしりました。でもわたしはとても怖くてみることができません。
あにめ作品だからこそ、みることができました。
おなじおはなしなのに実写だと、抵抗をかんじてしまうという矛盾。
わたしはたしかに映画館でみたこの作品に、おおきな衝撃をうけました。
しかし残酷なものは、なにもみていない。わたしは焼け野原になった呉のまちでさえ、映画館のスクリーンでうつくしい映像美をかんじてました。
わたしがみたあの映画ははたして「せんそう映画」だったのか。。。
ミケさんからいただいたコメントをてがかりに、こうの先生が何をこの作品で描いたのか、もうすこしかんがえてみます。
ぜんかい書いたきじは、先入観をもたないよう、なるべく情報をもたずあのときおもったり、かんがえたことをそのまま書きました。
ひとつしりたかったのは、こうの先生がひろしまにゆかりがあるかたなのかどうか。
それを確認するためにインタビューきじをさがし、そしてすぐとじました。
それでも「読者に背中をおされて」というフレーズがあたまにのこりましたが。。。
いま、もういちどこのきじをひもといてみていきます。
すると、「夕凪の街 桜の国」という作品について、言及しているところをみつけました。。
「夕凪の街 ~」はいぜん、こうの先生が描かれた戦後のひろしまをテーマにかかれた作品であります。→
このおはなしについて、「夕凪の街 ~」は「戦後を描いたマンガなのに「戦争マンガ」といわれて不思議」である、とおっしゃってます。
いただいたコメントのなかでミケさんも、ご自身にとって「最大最高の戦争マンガ」と評価されています。
ひとによって捉え方がわかれるのですが、こうの先生自身は、どうもこの作品をせんそうを描いたものがたり、とはおもわれてないようなのです。
また、こどものころの思い出をこうかたっています。
ひろしまにうまれて、「残酷なものを、みんなと一緒に見せられるのがいやでした」と。
せんそうやげんばくのはなしが嫌いだったとも。。。
そうかんがえると、「この世界に~」があのようなおはなしとして、描かれた理由がだんだんみえてくる気がします。
「戦時下のひとたちの暮らしをしらべて描いてみたかった。とうじの女性のせいかつをしりたかった」と、こうの先生はかたります。
じぶんのくらしたまちに、あるいはなじみのあるまちに、昔どんなひとがすんでて、どんなせいかつを送っていたのかを描いた。
すくなからぬ敬意と感謝のきもちをこめて。
そういう印象は、たしかに映画からつよくつたわってきました。
クラウドファンディングでも、ひろしまのかたからの応援コメントが多くよせられてたそうです。
じぶんのまちの歴史。くらしてたひとたちのせいかつをもっとしりたい。
悲劇のぶたいとなったまちだけど、とくべつなまちじゃなく、ふつうのひとたちが笑いあい、楽しく暮らしていたふつうのま
なんだよと。。。
映画の冒頭にでてくるひろしまのまちなみからは、そういうメッセージをわたしはかんじとります。
せんそうがやってきて、ひどいつめあとをのこすけど、あくまでもむかしの日常を主体に、魅力的でかわいいキャラとともにえがいたまんが。
おおくのひとに支持された理由のひとつだと思います。。。
いっぽう、この映画からわたしがうけた衝撃はまぎれもない、ほんものの感情です。
悲しみ・恐怖、やるせなさはなかなかあたまからはなれません。
こうの先生は、すずさんがさいしょから右手を失うということを、決めておはなしを描いたと別のインタビューではおっしゃってます。
あのおだやかな、日常せいかつを描きながら、ひろしまいがいのまちの被害がどうであったのか、かんがえていたとも。
日常にせんそうのかげが徐々にしのびより、きばをむく瞬間。
それはものがたりの最初から用意され、それがおきるまですこしづつ時をきざみつづけていたということなのです。
わたしがどんなに抵抗しても、あのばくはつがおこらないとものがたりはおわらない。
永遠に完結しないんだと。。。
ここまできて、ようやく気づきました。
あのとき、あのばくはつがわたしにもたらした衝撃こそ、この映画のメッセージであり、リアルなせんそうのすがたそのものだったんだと。
おおくのひとが「この世界に~」という映画をみにあしをはこび、なんらかの衝撃やかなしみをもちかえって、頭からはなれずぼんやりかんがえてしまうといいます。
なんでもない日常にとつぜん、巨大な暴力が炸裂する恐怖。。。
そもそも、せんそうとふつうの日常が、同居してたじだいです。
なにを描こうとしていたのかという問いかけ自体、ナンセンスだったのです。
実写だろうが、あにめだろうが、表現方法それじたいのちがいにも、あまり意味がないということも。
方法はメッセージをつたえるための手段にすぎなくて、それじたいが目的ではない。
だって、あの映像からうけた衝撃はほんものだったのだから。。。
残酷なものをみせられるのが嫌だったという、こうの先生の戦時下の日常を描いたこのものがたりは、ほかのだれかがつくったどの映画より、せんそうの衝撃をみんなのこころに刻みつけたような気がします。。。
ひろしまにルーツをもち、そのまちの空気をすって生きてきた、こうの先生はかたります。
「ふるさとでないまちの戦災を描きたかった。その場所が呉だったと。」
せんそうをどう捉え、どう描くか、どうつたえるかはほんとにむずかしいです。
ましてや商業的成功を目的とした、エンターテイメントなら。
でも残酷なものをみせなくても、だいじななにかに気づくきっかけをつくることはできます。
きょうみをもち、ありのままの真実をしりたいとおもったひとには、それをまなべる場所があればそれでいい。
ニュースをみてると、ひろしまをおとずれる外国のかたがふえてます。
そのなんにんかは、資料館まであしをはこび、なにかをまなび、それをもちかえるでしょう。
いまここで、ミケさんがコメントでかかれたことをふりかえると、まさしくそこにかかれていたとおり。
ミケさんがかかれていた「他人事ではなく、私たちと地続きの場所で起こった」こと。それが戦災なんだと。
とおくで戦われていたせんそうが、いつしか日常にしのびよりもたらした恐怖と悲劇。。。
わたしはこうの先生の描くキャラクターに誘われて、ものがたりのせかいにはいりこみ、せんそうのいちぶぶんを垣間みたわけなのでした。
ここまできじを書いてまどをみると、そとはもうまっくら。しきりに雨がふりつづいてます。
映画のなかではあおぞらが広がってたけど、げんじつのせかいではもう秋のそら。
ことしのなつは、いろんなことをかんじ、かんがえました。
いままで気づいてなかったこと、わすれてたこと、意識してなかったことにも気づいたし。
そういえば買い物にいくとちゅう、くるまのうえをすごい低空で鷺がとんでいくのをみました。
こんな経験はじめて、と思ったけど。ほんとは、かこになんどかあったかもしれません。
だって、いままで意識してそらなんかみたことなかったから。。。
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先日からの気温の高さで溶けてしまったのか、
未使用のものからクレヨンみたいな臭いがするようになりました。
もちろん味も変な味がします



