かなしみ でかける人を、ほほえむ人へ。
みづいろの風よ
~大手拓次~
かぜよ
松林をぬけてくる
松林をぬけてくる
五月の風よ
うすみどりの風よ
そよかぜよ そよかぜよ
ねむりの風よ
わたしの髪を
なよなよとする風よ
わたしの手を わたしの足を
そして夢におぼれるわたしの心を
みづいろの ひかりのなかに
覚まさせる風よ

かなしみとさびしさを
ひとつひとつに消してゆく風よ
やはらかい
うまれたばかりの銀色の風よ
かぜよ かぜよ
かろくうづまく
さやさやとした 海辺の風よ
風はおまへの 手のやうに
しろく つめたく
薔薇の花びらの かげのやうに
ふくよかに
ゆれてゐる ゆれてゐる
わたしの
あはいまどろみのうへに。

文書の間から薬草の畑に
行った冴月は
心は鴇比古に残したまま
皐月の風に吹かれています
『冴月は今まで
甘えたことがなかった』
という雨の木さんのコメントに
この歌の
『かなしみとさびしさを
ひとつひとつに消してゆく風よ』
ひとつひとつに消してゆく風よ』
を冴月に贈りたいと思いました
とはいうものの…
曲はこちらを贈ります
さえちゃんへのメッセージ
🎵優しさに包まれたなら
やさしい気持ちでめざめた朝は
おとなになっても奇蹟は起こるよ
H29.8.20編集
かなしみ 食の、あたらしい風。
知らず知らずのうちに
もらい続けているもの があって
あたりまえに
毎日を過ごしているけれど
-ありがとう-
を 言ってこなかった
充分に
抱えきれないほど
与えられているもの
があるのに
受け取っていながら
感謝を 思わずに 過ごしてきたのです
探し続けている
大切なもの は
見失っている自分の心
呼吸するための空気
眺める景色
リビングに差し込む 光
よろこび
かなしみ でさえ
私のために
運ばれてきている 贈り物なんだ