右 肩 原材料、コーヒー。以上。
右 肩 美しい日本語を喋る、大人のラジオ局
タカラヅカニュースで『琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S!』の千秋楽映像を見た。
終演後のご挨拶で望海風斗さんが言われていたとおり、良い千秋楽だなぁと感じた。
『琥珀色の雨にぬれて』
望海さんのクロード、真彩希帆さんのシャロン、真那春人さんのミッシェル、星南のぞみさんのフランソワーズ、梅田の頃よりもセリフがしっとりしたような印象を受けた。
プロローグ明けクロードが回想に入る「あんな人には二度と会えないだろう」とか
青列車のデッキ「これ、琥珀よ」と言うシャロンとか
オリエント急行特別待合室、フランソワーズ「私の前で、私を通り超した言葉を交わすのは、もう、やめて・・・」とか
シャロンの「さようなら・・・世間知らずの坊や」とか
クロードがフランソワーズに言う「1人にしてくれないか」とか
そしてクロードの「終わったな、確実に、僕の中の、何かが」とか
やっぱり間が少し変わったのかな?
それとも間が馴染んだのかな?
オリエント急行特別待合室のフランソワーズのセリフの違いが大きいように感じた。
梅田で観た時は、一気に言い切って、とにかく自分の存在に気づいて欲しいという必死さを感じて、それがいじらしかったけれど、千秋楽映像では、息つぎを入れながら言う様子に、フランソワーズの内側から滲むような思いを感じた。
シャロンは、「さようなら」と「世間知らずの坊や」で、言葉の強さがほんの少し違うように感じた。クロードに向かって言っているようで自分に対して言っていて、「さようなら」で決断を、そのあと「うん」と一息飲むような間があって、「世間知らずの坊や」でクロードへの思いを自分の中に飲み込もうとしているような、そんな印象を受けた。
クロードの「1人にしてくれないか」
とても静かな言い方。感情が凪いでいるようなそんな感じかな。
そして背中が、背中が・・・やっぱり美しい、いやさらに美しい。
『たゆたい』の場面、ミッシェルと話したあとのクロード。
「終わったな、確実に、僕の中の、何かが」一語一語区切りながら、でも重々しくはなくて、でも深みが増したような、そんな印象を受けた。梅田での印象は、本当の恋をしていた時期を名残惜しんでいるようなそんな感じだったけれど、千秋楽映像では、名残を惜しむ段階も通り過ぎて、思い出の箱の蓋をゆっくりと閉めようとしているような、そんな風に感じた。
青列車のデッキの場面、また私、えー加減に覚えていたのかも?あるいはここも変更があった?
クロードとシャロンの間に人1人分ぐらいの距離があった。私、列車が揺れたら肩が触れるぐらいの距離だったような気がしていたんだけれど・・・
「これ、琥珀よ」とシャロンが指輪を見せる時でも、まだ0.5人分ぐらい距離があった。
その後のクロードがシャロンの手を取って、グッと指輪を凝視するところの映像はなかったけれど、たぶんここは思いっきり2人の距離が近づいたんだろうな・・・
四重唱「シャールラ シャルラ シャーラルラー」の声の広がり
広がりながら厚みが増していくように感じて、映像でこれだったら、大劇場でならどんなことになるんだろうって、やっぱり次の公演にムクムク期待してしまう。
マジョレ湖に旅立つ前、臙脂色のタキシードを着たクロードと赤いドレスのシャロンのラブシーン。「思い焦がれた〜君にぃ〜」と2人が歌うところ。
後ろから抱きしめる姿のしっくり感が・・・しっくり感が・・・さらに増してて、素敵。
素敵すぎて、衝動を抑えられなかった。
ふふ、あえてもうこの表情を選んでしまうわ(♡ >ω< ♡)
「抱きたい」は放送されなかった・・・もうそんなとこケチらんでもいいやん!
『“D”ramatic S!』
ウィンク、いっぱいしてた。
ショーの望海さんはほぼデフォルト設定だと思っているけれど(思っていても、望海さんのウィンクは見るだけで、被弾できなくても、心臓が止まるけど)、この千秋楽映像では皆さんがウィンクされているように感じた。
雪組さんって、ウィンクってあんまりしない、彩凪翔さんに対してもあんまりウィンクはしないような印象だったので、全国ツアー仕様なのか?望海さんの影響なのか?ってちょっとだけ気になった。
彩凪翔さんも真那春人さんも陽向春輝さんも、ウィンクばちばち
望海さんは、左目・右目使い分け。右目は中詰の赤いお衣装の時だったせいか、バチコーンって音がしそうなウィンク。あれを被弾したら、体も木っ端微塵になるんじゃないかと思うぐらいだった。
Show Star Show 沙月愛奈さんのダンス、情感的で改めていいなぁと思った。(映ったのはほんの一瞬)一振り一振りに心の動きが込められているように感じる。
ショーでの雪娘さんは、私はついつい舞咲りんさんに視線を取られるので、いつも沙月さんが気になりながら(89期だし)、なかなかちゃんと見ることができずにいたので、今回はとっても嬉しかった。
サプールのワルツのところ。真彩さんの動きがとっても伸びやかに見えたし、何より踊りながらずっと望海さんの背中を柔らかく見つめている様子が可愛らしかった。
中詰後の望海さんと真彩さん2人の場面。
「君を見るのが幸せだ」の後、真彩さんが「ああ〜あなたを知るのが喜び」って望海さんの手を取って立ち上がらせようとするところ。
望海さん、自分の腕をキュって引いて真彩さんが掴めないように隠すみたいにして、ちょっとわちゃわちゃってして、なんとか望海さんの腕を捕まえた真彩さんが、望海さんを立ち上がらせようとしてるのに、それよりも望海さんが自力で立ち上がり気味と言うか、逆に真彩さんを腕を引いて体を引き寄せるような形になってた。
ん〜
つまり
ラブラブ?
いたずらっ子なトップさんと、可愛く振り回されているように見えてちゃんと対応できちゃうトップ娘役さんって、先代のお2人からの伝統かな?
そんな仕草もそうなんだけれど、とにかくハーモニーが素敵すぎて。
ダイジェスト映像だから一
なのに、聞き惚れる。
ご挨拶では、各地のお客様の反応が違って新鮮で、発見・収穫のある公演だったこと、嬉しそうに楽しんでくださるお客様の姿に、舞台の原点を実感して心が温まったこと。
そして各地を巡り公演を重ねるごとに、出演者の団結力が増し勢いが加速する中で千秋楽を迎えられたことが嬉しい、と。
そして、この勢いのまま雪組全員揃った大劇場公演でより良い舞台をお見せできるよう日々お稽古に精進したい、という趣旨のことを言われていた。
「音もなく柔らかな雨が降っている時には、琥珀色に染まった雨のことや、昔の恋のことを少し思い出していただけたら、何か始める時・進まなきゃいけない時にはですね、I go The Way 希望の歌を口ずさんで、少しでもそれが勇気に繋がっていただけたらこれほどうれしいことはありません。
この二作品が皆様の心の中に少しでも長く生き続けることができましたら、そして雪組の成長を暖かく見守っていただけたら嬉しいです。」
カーテンコールでは、宝塚に観に来て欲しいということと、ついでに有馬温泉に行かれては?って薦められてて、いやいやそこは宝塚温泉ちゃいますのん?と、ツッコミどころを用意してくださるあたりが、愛おしい。
今回もアプリだこんなのも作ってくれた。
反転しても、美しいものは、美しい。
お顔のバランスが整っているもんね、と改めて感じた。
いつもポチっと、ありがとうございます(=^.^=)